2008年01月03日

新釈 走れメロス

・読みかけだった森見登美彦『新釈 走れメロス』をもう一度、頭から読んで爆笑。「俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ」。約束を破ることが友情の証という、逆メロスな表題作「走れメロス」を筆頭に、収録5篇いずれもハズレなしの面白さでございました。

・昨夜はWOWOWで『墨攻』を視聴。微妙。原作未読なので、読んでみたい。

・唐突だけど「自己ベスト更新」ってことが大事だと思うこのごろ。

・本日より仕事始めマウス。
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2008年01月02日

あけおめ

 あけましておめでとうございマウス。

 とお約束で言ってみる。いや、「ございまチュー」でもどちらでもいいんですけど。

 今年のカウントダウンも、ほぼ例年通り、WOWOWの桑田佳祐ライヴ中継とともにでした。今年のツアーはアルバムがないぶん、ヒット曲満載で、ファンにはたまらんね。いいなぁ。特に「東京」は鳥肌ものだったし。

 今年はサザン30周年で、どでかいライヴをやってくれそうな予感。どんな手段を使っても行かなくては。

 関係ないけど、意外な二人がサザン屈指の名曲をカバーしてたのでどうぞ♪ ええ曲や(しみじみ)。

 http://www.youtube.com/watch?v=PY3tRNPUrQY&feature=related
 
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2007年12月31日

さらば2007年

 ようやく昨日のアルコールが体から抜けきった模様。昨日のラジオでは、いろいろ喋ったと思うんだけど、津田さんと柳瀬さんがやたらと笑いを堪えていたことが印象に強うございました。

 さんざん暴言散らしたような気がしないでもないんだけど、「忘年会」ってことで、関係者のみなさま、お許しを。次回はシラフで参加します。たぶん…。

 さて。まもなく2007年ともお別れなので、最後に今年の仕事を振り返っておこうと思います。

 まず個人編。単行本は『現代思想入門』を1月に出し、いまのところ3刷1万1000部。アマゾンでもいまだに動いている様子なので、今後もロングで売れてほしい本です。

 あとは、ニンテンドーDS版「大人力検定」「大人の女力検定」2本も編集として関わりました。ゲームの仕事は初めてだったので、貴重な体験でした。すっごくしんどかったですけど。

 大人力関係では、3月に単行本『大人力検定』が文庫になり、来年1月には『大人力検定DX』も文庫で出ます。石原壮一郎さんとアイデアを練って、『大人力検定』を編集したのが2004年春。ここまで「大人力」シリーズが続くとは。ほんとうに編集者冥利に尽きる仕事です。

「文化系トークラジオLife」もイベントやらブックフェアやら単行本やら、ラジオの外へといろいろ広がっていって。ほんとにすごい! とってもラッキーな場に居合わせられたな、とつくづく思います。Lifeが縁になって、友達や後輩もたくさんできましたし(笑)。来年は柳瀬さんに負けないぐらい、喋ってやりたいと密かに闘志を燃やしてます。

 レギュラーでは、R25のブックレビュー執筆(隔週)と「大人の合コン力検定」編集。こちらは来年も続いていきます。

 続けて連結社編。主たる舞台は、日経ビジネスオンライン(以下、NBO)ですが、個人的に大きな収穫だったのは広田照幸先生の(不定期)連載開始。この連載の担当になったことで、「教育」についてメキメキと知識が身についたのは確かです。「教員を増やせ」「教師が生徒とじっくりつきあえる時間を確保せよ」というメッセージを繰り返し発し続けて、実際、来年度は教員増員が(ほぼ)決まったわけで。これも「政治参加」だと僕なんかは思うんですよ。

 NBOでは、他に「日刊新書レビュー」というハードな連載もスタートして、これはフリー編集の須藤氏のおかげで、なんとか続いております。この場を借りて感謝です。ほかにも朝山さんの連載も始まり、てんやわんやなことになってますが、来年もこの媒体で面白いことやりたいなと。

 NBO以外では、ジャストシステムさんの「大学塾!!Blog」の編集もなかなかハードな仕事でした。でも、この仕事も相当、勉強になりましたねー。

 ほかにも「東洋経済」の「ひとりで生きる」特集で編集した、シングルインタビューや山谷ルポは面白かったっす。まさか、「東洋経済」で山谷ルポができるとは(笑)
 
 こうやって挙げていくと、けっこう仕事した1年じゃんか。

 来年も「思想地図」の編集、功利主義の仕掛けなどなど、ネタはいろいろあるので、個人としても連結社としても、トリプルアクセルばりの仕事を連発していきたいと思う所存です。

 では、2008年がみなさんによい年でありますように。来年もサイトー商会をよろしくです!
 
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2007年12月30日

もういくつ寝ると

・まずはお知らせ。12月30日(日)深夜25:30〜28:00、文化系トークラジオ Lifeに出ます。「文化系大忘年会」ってことで、どんな話が飛びだすことやら。

・連結社の年賀状は、ほぼ完成。あとは添え書き数十枚を残すのみ。明日(30日)は事務所の大掃除をして、添え書きして仕事納めですな。

・今週(もう先週か)は忘年会ラッシュで、朝まで唄ったり、馬肉食べたり。大塚の馬肉専門店はウマかったっす。T社長は禁煙モードだったことに驚愕。

・よしながふみ『大奥』第3巻。噂どおりのスゴさでした。読むべしです。

・ってことで、サイトー商会の年間総括は明日やります。
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2007年12月25日

谷中墓地とワムと

・12月24日だというのに、谷中墓地はクリスマスの「ク」の字も感じさせない、いつもどおりの谷中墓地で、そりゃ墓地だから当然といえば当然なのだけど、いまや半観光地化している谷中墓地が、休日だというのにちょっぴり静かだったりするのは、翻ってクリスマスのせいかしらん、などとも思ったり。

・なんてことを書きながら、25日へと日付が変わるころに、なんとなくYOUTUBEでワムの「ラスト・クリスマス」を視聴していると、世界中の都市から次々「merry christmas」のコメントが書き連ねられていて、それはそれでウキウキというか、浮き足だつというか、なかなか素敵なことなんじゃないかと。



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2007年12月24日

メリークリスマス♪

DOG2.jpg・もう日付は、クリスマス・イブ。まあ、んなこたぁ、どうでもよくて、先週の金曜日は、単身、お台場SHOW-GEKI城へ。イルミネーション攻撃に眩暈がしながらも会場に到着。ハイバイという劇団の「おねがい放課後」を観劇しました。大学生ぐらいの年齢にありがちな、イタい自意識がたっぷりと詰まったお芝居にニヤニヤしどおし。

・『時間と絶対と相対と』(入不二基義・勁草書房)を味読中。社会学の「再帰性」を哲学的な時間論から捉えるとどうなるのかしら? なんてことをつらつら考える。

・ちなみに入不二氏の「無関係という関係」は僕のとってもお気に入りの哲学エッセイ(以前にも紹介したことがあるが)。
反論することは、関係することである。「不幸」や「欠如」なんてそもそもなかったはずのものだと強く反論する限り、「不幸」や「欠如」は、そもそもはなかった「不幸」や「欠如」として、その不在が強く意識され過ぎてしまう。もともとは、ただ単に「不幸」や「欠如」が――もちろん「幸福」や「充溢」も――生じていなかったというだけのことであるのに。
「クリスマスなんて関係ねぇ」と言うこと自体、すでにクリスマスと「関係」をもってしまっているという悲劇! 時に「知る」ことは悲しいことなのかもしれない。


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2007年12月19日

UFOな師走

・J−WAVEでは、井沢元彦氏が熱く「北京五輪をボイコットせよ!」と語っていた。その合間に、なぜか政府のUFO否定に対するリスナー意見募集…。なかなか、アナーキーじゃないか「ジャム・ザ・ワールド」。

・それはともかく、本日、オバタ兄貴が無事に退院。お見舞いに来ていただいたみなさま、ありがとうございます。

・そうそう、昨日、再放送で、話題の「ワーキングプアーIII」を見ました。I、IIは見てないんだけど、「プアー」よりも「孤立」なんだなと。ビール飲みながら書いてるから、適当三昧だけど、ワンコインワーカーに象徴されるイマドキの非正規労働って、とっても孤立してしまう。
案外見過ごされがちながら、フリーターについてもうひとつ大切なことは、アイデンティティ(私は何をしているのかという自覚)の危機と、「隣」の不在(なかまの見つけにくさ)です。たとえば常用型の長時間パートの場合は、同じ職場で働いている同僚がなかまであり、助け合いの気持ちも生まれます。(中略)けれども、フリーターは、「私はなにをしているんだろう?」という心の寄る辺なさと、誰も助けてくれない、すべてを自己責任と考えるほかないという痛切な孤立感にとらわれがちなのです。もっとも「隣」のいない存在です。(熊沢誠『格差社会ニッポンで働くということ』岩波書店)

山谷ならまだ「なかま」はできるかもしれないが、ネットカフェ難民は「孤室」なわけでしょ。

・経済的には、経済成長&再分配強化しかないと思う。パイを増やして、底上げをするのは重要だ。そこに触れなかった昨日の放送に不満もある。

・ただね、『暴走老人!』を読んでると、カネじゃフォローしきれない苛立ちや、やりきれなさがこの国を覆っているようにも思えてくるわけです。

・ってことで本日の業務終了。

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2007年12月18日

『思想地図』を編集します

・そろそろ書いておこっと。えー、東浩紀氏と北田暁大氏が編集委員となって08年春に創刊する思想誌『思想地図』(NHK出版)の編集を手伝うことにあいなりました。

・創刊ラインアップをちらりと見たけど、いやいや、スゴイぞ。勢ぞろいだぞ(笑)。

・ご関心のある方は、ぜひ1月22日(火)におこなわれる創刊シンポジウムにいらしてくださいませ。これまた豪華メンバーでございます。http://www.cswc.jp/lecture/lecture.php?id=36
(東工大の「世界文明センター」ってネーミングはどうなんだ…)
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2007年12月14日

いただき本

・まずはお知らせ。本日、新宿ロフトプラスワンで、いろいろとお世話になりまくっている石原壮一郎さんと、麻野一哉さん、飯田和敏さん、米光一成さんというゲーム作家三銃士による魅惑のイベント「恋愛小説ふいんき語り、大人力祭り!」が開催! ひゅーひゅー。夜の打ち合わせ予定がキャンセルになりそうなんで、なんとか仕事終片付けて駆けつけたいっす。飲みたいっす。

・といいながらも、連日徹夜。ようやく八合目まで来たけど、土日は別の仕事がどっさり…。

・仕事で読んでる『サブプライム問題とは何か』(春山昇華・宝島新書)。アマゾンレビューでも好評で、たしかにわかりやすい。それにしても、構造が日本のバブルとそっくりだ。いまこそ『貧乏は正しい!』(橋本治・集英社文庫)再読のとき。ついでに最新刊『日本の行く道』(集英社新書)も読まねばっ。

・更新が滞っているあいだに、いただいた本が積もる一方…。順不同にまいりますっ!

犬がいたから(石黒謙吾・集英社)
女の敵(遙洋子・日経BP)
ほんものの日本人(文:清野由美、写真:藤森武・日経BP)
合コンの社会学(北村文、阿部真大・光文社新書)
さしがね(杉沢 和哉・NANAブックス)

どうもありがとうございます。<(_ _)>

『合コンの社会学』は「大人の合コン力検定」への挑戦状か!?(笑)

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2007年12月11日

新書の神宿りし1冊

・短期「激」集中プロジェクトな毎日。はやく夜が明けてほしい…。

・先日、TBS1Fの喫茶コーナーで打ち合わせをしてたら、安田大サーカスが全員集合していた。でかい。

・献本いただいた入不二基義さんの『哲学の誤読――入試現代文で哲学する!』(ちくま新書)、途中の本を投げ出して、一気に読破。「入試現代文」を素材にした、野矢茂樹、永井均、中島義道、大森荘蔵との4番勝負は、いずれも甲乙つけがたい対戦カードで、哲学入門書としても現代文の参考書としても、稀に見る完成度の高さ。「本書は、この書き方で考えられるほぼ最高の出来に、仕上がっているような気がする」というあとがきの言葉に偽りなしの快著です。うぅ、マジで構成が美しすぎる。新書の神が降りてます。

・出社途中、急に「現代思想入門」シリーズ第2弾を思いつき、すかさずP社のI氏に電話。手がけるとしても、来年の春以降だけど、別冊宝島にもなかったテーマだけに、やってみたいなぁ。個人的にはルネッサンスを感じてるんだけど。自分にしかわからない話をしてすみません。でもやります!
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2007年12月01日

一週間

ヘトヘトな1週間の記録をば。

・11月26日
ラジオ終了後の午前5時すぎ。後輩3人を連れて一路、築地市場へ朝ごはんツアー。昭和30年代の面影残るカフェでコーヒーも飲み、そのあと、市場見学。す、すげぇ。感激してテンションはアゲアゲ。この日から築地移転反対派に。ありゃ日本の誇る文化遺産ですよ。興味がこうじて、自宅近くの書店で『築地』(テオドル・ベスター・木楽舎)を衝動買い。

・11月27日
鎌倉へ。『暴走老人!』の著者、藤原智美氏を取材。『暴走老人!』は面白いよ。でも老人バッシングの本じゃありません。現代社会論として読むべき本。鳩サブレは、やっぱり美味い。

・11月28日
短期「激」集中プロジェクトの仕事に没頭。その合間をぬって、『大学図鑑!』次年度版の打ち合わせ

・11月29日
朝、R25のブックレビュー原稿を入れる。またやってしまった…、責了日入稿…。原稿が担当のTさんには好評だったらしく、ほっとひと息。夜は、引っ越し直後のR25編集部@築地市場で打ち合わせ。どうやら今週は築地にご縁があるみたい。

・11月30日
引き続き短期「激」集中プロジェクトに没頭。うぐぐ、知恵熱が出そう。事務所内では、なぜかゲロ話で盛り上がる。人の数だけ、ゲロの思い出があることをしみじみ実感。
 本日をもって、大学塾!!BLOGは無事任期完了。

 広田先生のけしからん連載も更新です。

なぜ「ゆとり教育」は失敗したのか?〜学校は「有限」の資源である【後編】

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2007年11月24日

ギャラクシー賞候補!

・な、なんと「文化系トークラジオ Life」が2007年上期のギャラクシー賞候補に! すごいなぁ。サブパーソナリティとして、さらに精進を重ねます。

・いつだかの放送でしゃべったように、知の世界に関心のある大学生男子が読める雑誌が消えてほんとに久しい。ハードな人文誌はいくつかあるけど、ありゃミニコミだもん。「学問」の人にしかお座敷がかからないし。そういう意味じゃ、Lifeは、「ここについていくと、何か面白そうなことがある」という、かつての「宝島」のような存在になっているのかも。

・ってことで、明日深夜の放送もよろしくです。あと、早稲田でもイベントがあるようで。僕は出ませんが、観客として遊びにいこっかな。

・昨日は酉の市で熊手を購入。毎年、ちょっとずつ大きくなっている。幸せなことです(笑)。

・ご恵投いただきました。『フェアトレードの冒険』(ニコ・ローツェン/フランツ・ヴァン・デル・ホフ著、永田千奈訳・日経BP社)、『RUN』(小宮良之・ダイヤモンド社)。ありがとうございます〜。<(_ _)>
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2007年11月21日

新宿で密談

・風の噂でいろいろ聞いていた某誌の打ち合わせ。正式発表はいましばらく控えておきますが、4月まで忙しくなりそうです。

・次回の文化系トークラジオ Lifeのお題が決まりました。「暴走するインターネット2.0」。黒幕プロデューサーからは、「斎藤さんは普通の人代表で」という、微妙なミッションを授かりました(笑)。放送は11月25日(日曜日)の深夜25時30分〜。

・紀伊国屋書店で、海堂尊『死因不明社会』(ブルーバックス)を発見し即購入。どひゃあ、日本の解剖率ってたったの2%なの! しかも解剖ってお金出ないの! 

・ひょっとすると、海堂尊は、いま最も政治的に行動している小説家かもしれない。
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2007年11月18日

食品偽装はなぜ怒りを買うのかby大澤真幸

東洋経済では、ときどき大澤真幸さんが寄稿していて、わりと楽しみに読んでいるのだけど、11/17号の「食品偽装はなぜ怒りを買うのか」は、大澤芸全開で、思わず投げ銭したくなるほど。

簡単に要約すると、

・2000年に起きた「雪印乳業による集団食中毒事件」は、年末の10大ニュースアンケートで1位を獲得。が、これは、ネットのアンケートで、はがき+ネットの結果は5位。

・しかし現在の食品偽装への怒り方を見ると、「サイバースペースの住民」の感覚が「一般人」に浸透してきたのでは?

・「ここで少しばかり迂回路を通った上で私の仮説を述べてみよう」。(来た来た来たぁ〜。ドキドキ♪)

・50年代に米国でいくつも作られた「宇宙人による侵略」映画の「宇宙人」は「共産主義」の比喩だった。

・吾々は「宇宙人→共産主義」という解釈で事足れりとするが、「重要なのは逆のベクトルである」。
共産主義が、ほかならぬ宇宙人の隠喩によって初めて表現できるような、ある種の「オーラ」を持って恐れられていたということ、これが肝心なポイントである。

「宇宙人」は50年代のアメリカ人が恐れていた他者(共産主義者)の寓話的な表現であった。同じように「偽装された食品」は、今日のわれわれが恐れている他者の隠喩なのではないか。


・ネットのコミュニケーションは、通常のコミュニケーションでは隠している「内密な核の部分」を他者にさらす。われわれは、そういう他者を求めていると同時に、潜在的な恐怖感を抱いている。
自分が信じて食べているものとは違った得体の知れない食品、偽装されたまま身体の奥深くに入ってくる食品、これが内密な核へと一挙に入り込みうる不気味な他者の隠喩ではないか。


というわけで、昨今の食品偽装への怒りとは、ネット時代の「他者」への恐怖の投射、というアクロバちっくな議論でした♪

やっぱり『ナショナリズムの由来』も買おうかなぁ。<大澤真幸さんの「ナショナリズムの由来」、異例の売れ行き>だそうですし。

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2007年11月11日

ポスト「失われた10年」に語るべきこと

・行ってきました、紀伊国屋ホール! <ポスト「失われた10年」に語るべきこと>というテーマのもと、構成は出演者二人ずつの対談×3+全員トーク。で、僕は仲俣さんと「大人になるということ」について対談。

・中身は、間もなく配信されるポッドキャストで聞いていただくとして、なにはともあれ、400人の紀伊国屋ホールがほぼ満席だったのがスゴイ。本編終了後、ロビーでリスナーのみなさまとお話できて光栄でした。聞く限り、ラジオ派とポッド派は半々ぐらい。「もっと暴走してください」と何人かから言われたが、うーん、どこかでキャラ戦略をまちがえたような…。そのうち、アルコール投入の放送もあると思うので、そちらを楽しみにお待ちくだされ。そんなこんなで、打ち上げのビールが美味かったねぇ。朝までカラオケも楽しゅうございました(笑)。きっとこれからも、ワクワクするようなことが起きる、いや起こすのでしょう。

・「失われた10年」問題でスローガンにすべきは、「新卒一括採用粉砕!」かと。これほど世代間の不平等を認めた悪しき慣行ってないんじゃないの? と最近思えてきた。実際、ここなんかを読んでも、新卒一括採用のメリットはほとんどないように思う。「社員の年齢構成を維持できる」「フレッシュな人材を確保できる」「定期的に一定数の人材を確保できる」と企業は考えているが、どれも「新卒」じゃなくてもできそうだ。要するにエントリー条件から、「〜年卒予定の者」を外してしまえばいいだけで、30歳だろうが35歳だろうが、新卒枠の応募を可能にして、何が問題なのだろうか。たとえば、教員採用試験は自治体ごとに違うけど、35〜40歳ぐらいを上限にしているところはけっこうある。

・新卒一括採用がおかしいのは、それが大学にも多大な悪影響を及ぼしているとも思うから。それはまたいずれ。
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2007年11月08日

Life本できました♪

life2.jpg・書籍版『文化系トークラジオLife』(本の雑誌社)の見本が届きました。とっても素晴らしい仕上がりです。日曜日の公開イベントの売れ行きもかなりよいとの噂。

読売新聞の夕刊(11/7)にも取り上げられた!

・ってことで、書籍もイベントも、みなさまよろしくです♪


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2007年11月07日

さらば、ゆとり教育

・すでに各種ニュースで概要は出ているが、学習指導要領改訂案の中間報告が本日発表予定。授業時間数増加は、文科省の教員増員の意向もうかがえる。実際、素案には
確かな学力を確立するために、年間授業時間数の増加を図る場合には、定数改善をはじめ指導体制の整備を進める必要がある。
という文言もあるし。

・簡単にいうと、文部省は行政改革推進法の以下の条項を削除したいのだ。
政府及び地方公共団体は、公立学校の教職員(公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律(昭和33年法律第116号)第2条第3項に規定する教職員及び公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律(昭和36年法律第188号)第2条第1項に規定する教職員をいう。)その他の職員の総数について、児童及び生徒の減少に見合う数を上回る数の純減をさせるため必要な措置を講ずるものとする。


すでに文科省は概算要求で、公立小中学校の教員増員を盛り込んでいる。が、財務省は猛反対。この戦に文科省が負けると、学校はマジでやばい。がんばれ、文科省!

・まったく話は変わるが、勁草書房の「現代倫理学 主要ブックガイド」はとてもよくまとまっていて便利。

・今更ながら『脳のなかの幽霊、ふたたび』読了。講演ベースなので、前著よりもはるかに読みやすい。哲学、美学は、いずれ神経科学、脳科学に乗っ取られてしまうのでは…。「芸術の普遍的法則」なんて、目からウロコ落ちまくりでした。

・雑誌「諸君」。郵政民営化のプランナー、高橋洋一氏インタビューがおもろいし、「へぇー」でした。
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2007年11月05日

きみに「中腰力」はあるか?

・記事タイトルは『「治らない」時代の医療者心得帳――カスガ先生の答えのない悩み相談室』(著=春日武彦、画=吉野朔実・医学書院)の帯フレーズ。
 
・すばらしい。「つべこべ言わずに読め!」な1冊で、今年のmy自己啓発書ランキングベスト1に決定♪ 著者は研修医を想定読者として書いたそうだが、そのまま教員にも当てはまることがとても多い。いや、働きマンにもそのまま当てはまる金言がどっさりです。
 医療者として成長することとは、知識の増加と技術の向上だけではない。ある種の図太さと、さらには楽観性と諦観という矛盾した心性を身につけることだと思う。
 思い入れの強すぎる医療者は危険です。相手と自分との区別がつかなくなります。自分の考えを強要し、相手をコントロールせずにはいられません。「相手のため」と「自分のため」とが混同されると、あたかも一石二鳥のように思えるかもしれませんが、大間違いです。
 なぜなら、実際のところ医者と患者とは対等ではないからです。主導権は医師が握っている。そのような関係においてコントロール願望を満たそうとするのは犯罪です。

・いただきもの。『戦争の経済学』(著=ポール・ポースト、訳=山形浩生・バジリコ)、『30歳までに年収を3倍にしたい人が最初に読む本』(著=酒井浩司、マンガ=室木おすし・Nanaブックス)。安藤さん、市川さん、ご恵投ありがとうございます。<(_ _)>
 
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2007年11月02日

功利主義をぽつぽつ

・『統治と功利』(安藤 馨・勁草書房)、『生命倫理学と功利主義』(伊勢田 哲治、樫 則章・ナカニシヤ出版)をぽつぽつ読んでます。僕がいま新書編集なら『功利主義の冒険』を企画すると思う。

・エンタメ・ノンフィクションのブックガイドなんかも、やりたいなぁ。というか、あるといいなぁ。検索時代の現代だからこそ、「何でも見てやろう」の復権だと思うのだけど。

・生まれて初めて「デザイン雑誌」から仕事の依頼が! でも、いまは無理。だって校了今月15日で、6p執筆&編集なんて…。丸ごと、後進に譲りました。

・それでも見も知らぬ人や名刺交換をちょこっとしたような人から、仕事の依頼をされるのは嬉しいし、ありがたい。『使える新書』も「R25」も「文化系トークラジオ Life」も、そうやってお声がかかった仕事です。
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2007年11月01日

明朝な文化祭

Life「しょうらいのゆめ」の回。いきなり「全国こども電話相談室」7代目おねえさんからのコメントというサプライズで幕あけ。テーマ曲付きのサブパーソナリティ紹介は、今後も続くんだろうか。まさか紀伊国屋イベントも…。

・僕自身は、佐々木さんと似てるかなぁ。ほんとに流れに流れて、ここまで来たとしかいいようがない。「編集者」なんて僕の辞書にはなかったもの。ただ、振り返って思うには、大学時代に浅羽氏と会ったご縁が、その後のあまたのご縁につながっている。そんな話もいずれ。

・番組終盤の文化祭トークで話し忘れたこと。僕の高校では、「模造紙に何か書くときは、必ず明朝体で書くべし」というルールがありました…。

・31日発売の「an・an」読書特集に、ちっちゃく登場しております。たぶん人生最初で最後。

・日経ビジネスオラインで、朝山実さんの新連載始まりました。「我ら、文化系暴走派」。今回は映画『自虐の詩』プロデューサーの植田博樹氏。

・最近のいただきもの。『おとなてすと』(ブロックバスター・マガジンハウス)。「大人2.0」と呼びたくなるような、大人シーンのニューウェーブを感じます。著者のK君いわく「飛び込みでサイン会やったんだけど、完全無視でした…」。飛び込みサイン会って…。
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